【読書メモ】他力




1998年読了。再読。

《印象に残った内容》

○「他力とは、目に見えない自分以外の何か大きな力が、自分の生き方を支えているという考え方なのです。自分以外の他者が、自分という存在を支えていると謙虚に受けとめることが重要なのです。他力とは言葉を替えると、目に見えない大きな宇宙の力と言ってもよく、大きなエネルギーが見えない風のように流れていると感じるのです。自分ひとりの力でやったと考えるのは浅はかなことで、それ以外の目に見えない大きな力が自分の運命に関わり合いをもっている。」

○「わがはからいにあらず」という「他力」の思想を思うとき、「なるようにしかならない」という安心感が訪れてくるのです。

○「他力」の思想はヨットにたとえられる。エンジンのついていないヨットは無風状態では走ることができません。ヨットの上でどんなにがんばっても無駄。しかし、風が吹いてきたときにヨットの帆をおろして居眠りをしていたのであれば走る機会を失ってしまいます。だから無風状態が続いても、じっと我慢し、注意深く風を待ち、空模様を眺めて風を待つ努力が必要なのです。他力の風が吹かなければ、ヨットのように私たちの日常も思うとおりに動かないものなのでしょう。

○物事がうまくいかないときは他力の風が吹いていないと思えばよいのです。反対に、思った以上に物事がうまくいったときは、過信するのではなく謙虚に他力の風に感謝すべきなのです。

○正直者がばかを見るのは当たり前、努力は報われるものではないのです。

○人間はただ無為に生きるだけでも大変なことです。生きることそのものが大変なことなのです。どんな人生であってもそれなりに一生懸命必死で行き続けてきたに違いないのです。

○「マイナスの勇気、失うことの勇気、あるいは捨てることの勇気。現実を直視した究極のマイナス思考から、本物のプラス思考が出てくるのです。」

○諦めるは明らかに極める、勇気を持って現実を直視すること。

○「ぼんやりと自分の意識の外を流れていくような聞き方をしながらも、なお心に残るものこそ忘れないし、これこそ大事なものであるということではないでしょうか。」

○「慈悲」という言葉の「慈」はパーリ語で「マイトリー」といい、「悲」は「カルナー」という。
たとえるなら、父親が息子に罪を償って立派に更正しろ、共によりよい生をいきていこうと激励するのが「慈」であり、お前が地獄に行くなら、自分も一緒についていくよと黙って涙を落とす母親のような感情が「悲」です。


《印象に残ったキーワード》

・委任社会
・暗愁
・人は泣きながら生まれてくる(シェイクスピアの戯曲「リア王」の台詞)
・同治と対治(仏教用語)



※本記事は、以前運営していたブログ(books in life ~知識の倉庫~)で掲載した記事の内容を一部加筆修正したものです。

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