子育ての座右の書に出会った【書評】子どもへのまなざし


子どもを持つ友人すべてに配りたい。子どもを持つ全ての親に読んでもらいたい。
そう思える素晴らしい本だった。

児童精神科医である著者の豊富な臨床の経験にもとづく言葉は平易ながらも深くてわかりやすい。内容が腹に落ちやすい上に、子育ての迷いや悩みをそっと和らげてくれる。子育てをしている親なら、間違いなく手元に置いておきたい本となるだろう。

内容は、乳幼児期が中心となっている。乳幼児の特性や親の心構え的な内容が網羅されているといった感じだ。
著者の臨床の経験にもとづく内容のみならずエリクソンなどの高度な学説もわかりやすく、実践的に紹介されている。

本書の肝を抜き出すとすれば、なかなか難しいところだが、私なら次の5つのキーフレーズになる。

○子どもはひとりで育つのではなく友だちと育ち合うもの。親はそれを認識し友だちに感謝しなければいけない。

○子育ては最善を尽くして、急ぐことなくじっと待つことが大事。子どもは自分のペースで育てばよい。

○子育ては口でやるより、心、しぐさ、行動でするもの。親は子どもの手本。

○子どもの望むことを望んだどおりにしてあげればよい。過保護でだめになることはなく、過剰干渉が危険なのである。

○子どもへの理想は小さく。ありのままの子どもで十分満足だという気持ちが大切。

まだまだ、重要な内容はたくさんあるのだが、いや、ありすぎて書きたくても書けない。だから、こんな書評を読むことよりも、本書を読むことを強くおすすめする。

ただ、それで終わってしまっては、本書のすばらしさを伝え切れていないので、印象に残った言葉をいくつか引用しておきたい。

お母さんやお父さんにお願いしたいことは、子どもの笑顔や喜ぶ姿に、ご自身にあ喜べる両親であってほしいということです。親の希望どおりのことを、子どもがしてくれることに喜びを感じるのではなく、子どもの希望どおりいこたえれることに、幸福を感じられる親であってほしいということです。


子どもに一定の成長や発達をうながしながら、けれどもその早さや限界は、子どもの歩みのままでいいというふうに、子どものありのままの状態を、親が本当に満足して、受け入れてあげられるかどうかが、たいせつなことなのです。


もうひとつたいせつなことは、子どもの望むことを望んだどおりに、どれくらいしてあげられるかということです。子どもが望んだら、そのとおりにしてあげればいいのです。(中略)子どもは自分で望んだことを、望んだどおりに十分してもらうことなしに、自発的に強い自立の意欲をわかせないのです。


こうしてはいけません、こしなければいけませんということを、優しく、できるまでくり返し、くり返し伝えるのです。失敗すれば、また、教えるのです。伝えるところまでがしつけでありまして、いつからできるようになるかは、子どもまかせにしてあげるところにしつけのいちばん重要な鍵があるわけです。


子どもはひとりで育つのではなく、仲間と育ち合うということを知ることが、こんどは親や家族にとっての卒園の資格です。ですから、自分の子どもがちゃんと育っているということは、自分の子どもといっしょに、育ち合ってくれる子どもたちがたくさんいることなのです。こういうことにたいする認識と感謝を親がもつことが、保育園、幼稚園を終えるにあたっての必要な条件なのです。


いちばん困っているときには、どんなに本人が不注意であろうとなんであろうと、わが家では基本的にはしからないのです。とんでもないことをやってしまったということだけで、子どもは十分に制裁をうけているのですから。


ありのままの子どもで十分満足だという気持ちに、親がどれだけなれるかということがたいせつなのです。




■本書を読んで行動や意識しようと思ったこと

○子どもの望んだことを望んだどおりにしてあげれることに幸せを感じる。望んだとおりにしてあげればよい。

○しつけは、いつかできるようになるだろうという待つ気持ちで急ぐことなく大切なことを伝え続ける。いつできるようになるかは子どもが決めればよい。

○子どもは仲間と育ち合うことを認識し、感謝する。

○ありのままの子どもで十分満足だという気持ちで子どもを見守り続ける。
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