父親の役割が明確になる本【書評】お父さんだからできる子どもの心のコーチング




子育ては「ヘルプ」ではなく「サポート」、すなわち「コーチの手法」である、というのが本書の肝であろう。


■コーチの手法

その「コーチの手法」に向いているのが、父性というわけである。ここでいう父性というのは、必ずしも父親というわけではない。母親だっていいわけだが、父性は、どちらかと言えば父親が多く持っている要素ということだ。

もう少し具体的に見ていこう。
まず、本書は親の役割を次のように定義している。

親の役割は、子どもに自律を教え、自立させること



■自立を高めるためには

子育て関連の本には、よく出てくる「自立」だが、自立を高めるためにはどうしたらよいのだろうか。

本書はこう述べている。
子どもに考える機会を与え、試す機会を与え、子どもの「できる」を増やしていく


すなわち、コーチの手法である。
子どものできそうなことは、できると信じてやらせてみる。それは父親の役割なのだ。

なぜか。

母親は、子どもをお腹に宿し出産という経過をふむわけだが、そこには子どもとの「一体感」がある。子どもに困ったことがあれば、助けようとする気持ちが強くなる。

一方、父親はそうではない。本書では「分離感」という言葉を使っているが、少し突き放した見方ができるということであろう。
だから、一歩引いた視点で子どもを見ることができるのだ。


■自律を高めるためには

次に「自律」、すなわち、自分をコントロールする力についてみていく。

子どもは生まれてから「万能感」が育っていく。親が何でもやってくれるので、自分は何でもやってもらえる、思い通りになるという感覚だ。

それを3歳頃になったら「有能感」に変えていかなければいけない。
もっと平たく言えば、何でもやってもらえた、何でも自分の思い通りになっていたのが、思い通りになることとならないこと、やっていいこととやってはいけないことがあるということを教えこんでいくということだ。本書では、これを「限界設定」と呼んでいる。

限界を教えることで、自己をコントロールする力を育み、自律を促していくのだ。

これを教えるのは、前述した「一体感」を持つ母性よりも「分離感」を持つ父性が最適なのだ。


■父性の役割とは

すなわち、父性の役割とは、すべてを包み込んでくれる居心地のよい母性からあえて引き離し、コーチの視点を持って、自分でできそうなことにチャレンジさせ、できる力を引き出すこと。さらに、やってはいけない限界を教え込むこと。

この二つであると言える。

■さいごに

最後にこのフレーズを引用して締めくくりたい。日々の子育てに追われる私には時折、思い出さなければいけないフレーズである。

私たちの子育ての焦点は「今」ではなく、未来です。十年後、二十年後に子どもがどんな人生を生きているかに焦点を当てて、今日の子育てをすることが重要です。(中略)ちょっと高い視点から子どもの人生を俯瞰してみてください。<




■行動に起こそうと思ったこと

○ヘルプではなくサポート
考える機会を与えチャレンジする機会を与える

○自律(自己コントロールと限界設定)を教え、自立の力を引き出す

○子育ての焦点は、今ではなく、未来。子どもの人生を俯瞰する。
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