大事なのは一般論ではなく、うちの子はどうなのか【書評】最強の子育て思考法



「完全な子育てはない」

著者は、「はじめに」の中でそう述べている。たとえ、教科書どおりの完璧な子育てをしたとしても、必ずしも結果が伴うとは限らないということだ。
よって、本書は、よい結果が出る確率をあげるための子育ての本である。

これは、親としてはプレッシャーが和らぐのではないだろうか。子育ての結果が、すべて親の子育ての仕方に起因するわけではないのだ。あくまで確率の問題だ。


■完全な子育てマニュアルはない

「完全な子育てがない」ように、完全な子育てマニュアルはない。
だから、親が自分の子どもにあった子育ての考え方や方法をチョイスして、それを信じてやっていくしかない。

本書の言葉を借りれば、
「大事なのは一般論ではなく、うちの子はどうなのか」ということだ。

あとの結果は100%ついてくるわけではないが、確率を高める子育ての考え方や方法はあるわけで、それが本書に書かれている、というわけである。


■本書の構成

さて、本書の構成は次のようになっている。

序章:なぜ、家庭教育が必要なのか
第1章:ほめることや叱ることが大切な理由
第2章:ほめるべきか、叱るべきか、諭すべきかを考えよう
第3章:してはいけない叱り方を考えよう
第4章:勉強や習い事はこう考えよう
第5章:子育ての悩みや迷いはこう考えよう


■なぜ家庭教育が必要なのか。

本書の序章ではこう述べている。
「当たり前」ということが崩壊し、世の中の価値観が「自分なりの幸せ」を求めるようになり、子どもは方向を見失いやすくなった。学校もあてにできない今、学校に行かせておけば、とりあえず大丈夫、という時代ではない。だから、家庭での教育が大切になってくるということだ。


■家庭での教育の目的

では、家庭で何を教育するのか。引用してみよう。

親が子どもを教育する目的は、極言すればたった一つしかありません。それが生きる力をつけることです。


親の役割は、将来子どもが親元から離れていったとき、一人でも生きていくのに十分な資質を与えることです。子どもである間は親の言うことを聞くわけですから、その間に勉強させるなり、望ましい価値観を与えて性格形成するなりして、離れていったときに困らないようにすることが重要です。


つまり、そういうことである。

ただ、その「生きる力」を身につけさせるのに必要になってくる大前提がある。

それは、子どもが愛されているという実感を与える、ということである。いわゆる絶対的な愛、というやつだ。
それがあることで、生きる自信になり、生きる意欲につながるのだ。

ここまでは、序章と第1章の内容が中心なのだが、第2章以降は、しごく具体的なケースについての内容が続く。


■具体的なケースにおける子育ての考え方

章ごとに、いくつか印象に残ったものをあげてみる。

第2章「ほめるべきか、叱るべきか、諭すべきかを考えよう」

○高価なものを壊した
→子ども過失がなくても「不注意」を叱る。ものを壊すと取り返しがつかないことを教える。

○成績の良さやスポーツの優秀さを鼻にかけている。こんなときほめたらつけあがるのでは?
→つけあがっている理由を探すことの方が大切。例えば、コンプレックスの裏返しがそうさせているのでは。

第3章「してはいけない叱り方を考えよう」

○比較・・・「お兄ちゃんはできたのに」「友だちを見習いなさい」
→比較はあながち悪いことではない。上手に比較をすることで子どものモチベーションをあげる。

第4章「勉強や習い事はこう考えよう」

○「テストで100点とったら買ってあげる」とモノで釣るのは果たしていいことなのか
→がんばった対価として考える。いわゆる大人社会の資本主義的な体験をさせておく。

これについては、かなり異論がある。そもそも勉強の対価が資本主義的とは思えない。労働は、社会的貢献という側面があるので労働の対価としては考えられるが、勉強はあくまで個人の資質の向上に目的がある。そこに対価というのが考えにくい。


第5章 子育ての悩みや迷いはこう考えよう

○「学校へ行きたくない」と言ってだんまり
→子どもに関する情報をあらゆる手段で集めれるだけ集めて対応を考える。


■さいごに~実践しようと思ったこと~

最後に、3歳の息子を持つ親として実践や意識しようと思ったことを書いておく。

○子どもが愛されているという実感を与えることを重要視する。

○友だちとのトラブルは暴力がなければ、親はからまない。ケンカは人間関係のトレーニングととらえる。

○大事なのは一般論ではなく、うちの子どもはどうなのか
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