ほめる子育てにはマイナスの影響が!【書評】ほめない子育て




「いい子だね!」「えらいね!」
子どもにこんな声かけでほめていないだろうか。

本書は、それはよくない、というのだから、固定観念が揺らいだのは私だけではないはずだ。


■「ほめる」がなぜいけないのか。

これまで、「ほめる子育て」に何の疑いも持っていなかった。
これまで読んできた子育て関係の本にも、子どもはほめて伸ばせ、というのはどれも共通していたように思う。
おそらく、私も含めて「ほめる」ということに否定的な親は、いないのではないだろうか。

本書は、タイトルからして、それに一石を投じている。

本書では、まず、最初に「ほめる子育て」のマイナスの影響が述べられており、その後、ほめない子育て、すなわち「認める子育て」とは何か、その重要性、プラスの影響などが具体的な事例とともに述べられている。

では、なぜ、「ほめる子育て」ではなく「ほめない子育て」なのか。

まず、「ほめる」とは、何なのか。本書ではこう定義されている。

「ほめる」とは「評価する」ことで、主語が「あなた(相手)」になる声かけです。


そう、ほめるとは、評価なのだ。
そうすると、いつもほめてもらっていた子どもがほめられないと、評価されなかった、ということになる。ほめる子育てばかりしていると、次第に、評価がもらえないかもしれない、という恐れを子どもが抱くようになり、いい子を演じるようになってくる。
周りの価値観を優先するようになる。そうすると自分がなくなり、自己肯定感、自尊心がなくなる、というのだ。

さらには、いじめの原因になったり、自分で決めることができない子になってしまったり、何でも原因を外に求める責任感のない子になったり、と悪い影響を及ぼすということになるというのだ。

これが、ほめる子育てのマイナスポイントというわけだ。


■ほめない子育てとは

では、ほめない子育てとは何なのか。
それは、「認める子育て」である。

本書の定義を引用してみる。

「認める」とは、主語が「私」で、「現実」を認めるもの。人によってさまざまな見方で認められます。


評価ではなく、さまざまな価値観のもと、現実をそのまま受け入れるということだ。(著者は「受け取る」という表現をあえて使っているが。)

さらに「I(アイ)メッセージ」が重要であるという。これについては、ぜひ本書を手に取って重要性を確かめてもらいたい。

それにより、自発性や責任感、創造性を育むことができ、生きる力の源「バイタリティサイクル」が回り出すという。
この「認める」を、自我が出始める頃、3歳頃から10歳までに増やしていくとよいというのだ。


■まとめると

かなり大雑把に言ってしまえば、評価するのではなく、多様な価値観を認め、受け入れるということであろう。

さらに、自分なりの解釈を書くとすれば、こうだ。

「ほめる」は、一定の枠、一定の価値基準の中に閉じ込めてしてしまうことにつながる恐れがある。
例えば、いい子・悪い子、すごい・すごくない、えらい・えらくない、と、2極的で一面的な価値観を知らず知らずのうちに植え付けかねない。

そうではなくて、多様な価値観を認め、現実に起こっていることをあるがままに受け入れ、すごい・すごくない、といった単純な価値基準の言葉ではなく、感じたままの親の気持ちをもとにした声かけをしていくことが、ひいては自発性や責任感につながっていく、ということではなかろうか。

それが、「ほめる」ではなく「ほめない」、すなわち「認める子育て」というわけだ。


■さいごに~本書を読んで行動しようと思ったこと~

○「すごい・すごくない」「えらい・えらくない」などの一面的な言葉でほめる(評価する)のではなく、多様な見方でありのままの現実を受け入れ、自分が感じた気持ちで声かけをする

○悪意のないいたずらは容認する。(悪意のないいたずらは創造の源泉となる。なぜなら、意図(計画)→作戦→決断→行動といったプロセスを踏むため、学ぶことが多い。)
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