【書評】10歳までに見につけたい「座る力」




「座る力」とはあまり聞きなれない言葉ではないだろうか。
ただ、著者は、「座る力」は、「生きる力」だという。

きちんと座ることができるということと、勉強ができること、社会人として安定して生き抜くことは、相関関係にある。
その座る力をできるだけ小さい頃に習慣化しておいた方がよいというのが本書の趣旨である。

そのための具体的な座り方や、さらには座禅のすすめ、呼吸法といった内容にまで至る。単に「座る」というだけでは終わらないのが興味深い。


それは、著者のこの言葉に結びつく。

「おだやかで優しいけれど、メンタルは強い。そういった子に育てていくのが、これからの親の役割だと思います。」


さらに勉強の目的についても今のこの言葉に結びつく。引用してみる。

「「いい学校に入る」とか「学年で一番をとる」ということではなく、メンタルを強くするためにやっているのだ、と子どもにも自覚させることです。」


座るということも勉強するということも、おだやかで優しいけれどメンタルの強い子に育てるということにつながるというわけである。


さらに著者はあとがきでこう述べている。


「人生を生き抜くには、自分を心で支えるのではなく、精神と身体で支える。そうすれば、いろいろプレッシャーがあったり、傷つけられたりしても、自分を安定させることができます。座の姿勢を確立することによって、フーッと落ちつく精神を習慣化していくと、座によって自分を救うことができる最大の武器を手に入れたことになります。」



ここで精神と心という似た言葉が出てくるが、著者の整理では、精神とは習慣的なものであり、心は移り変わるものということである。もっとわかりやすく言えば、武士の精神とか、キリスト教の精神、禅の精神という精神のことだ。


小学校では、落ち着きのない子、すなわち、じっと座っていられない子が増えている、と聞いたことがある。授業中に勝手に席を離れ教室を飛び出してしまうのだ。
座るということの重要性は、こういった事例からも周知のことであろう。
ただ、いざ、子育てを考えたとき、なかなか「座る」ということをここまで深く考え、子育てに活かしていくという視点は少ないのではないだろうか。少なくとも3歳の息子がいる私にはこういった視点はなかった。


著者の言うように、「座る力」はなるべく早い時期に習慣化させた方がよいと思う。
小さい子がいらっしゃる方には、ぜひ、座る、という視点を子育てに活用していただきたい。そのために本書を手に取ってみることをオススメする。
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