【書評】尾木ママの「叱らない」子育て論



最近、よくテレビで見かける尾木ママこと尾木直樹氏の子育て論。

子育て論と聞くと難しく聞こえるが、本書は平易な文章で文字数も少なくわかりやすさを最優先させたような内容となっている。

その裏返しになるが、少し内容の深さに物足りなさを感じるため、広く浅く子育てについて考えたいという方や小難しい話はイヤだという方には最適な本ではないだろうか。

■「叱らない」子育て

さて、内容だが、本書は2章構成となっている。叱らない勉強法と子育て論だ。

「叱らない」を実現するにはどうしたらよいか。
それには、どんな場面でも使える魔法の言葉「どうしたの?」が重要になってくるという。深呼吸をして、まずはこの言葉を口に出すのだ。

一方的にしかりつけるのではなく、まずすべきことは、子どもの今の状況を子どもの言葉で説明させることで、親も客観的にとらえることができるということだろう。


■「早くしなさい」は自発性を妨げる

「叱らない」に関連して、一つ興味深い内容があった。
子どもが保育園や小学校などに通うようになって、親が「早くしなさい」など、子どもを急にせかすようになったのは、「心に根づいた集団生活における効率主義的な考え方、競争主義的な価値観がそうさせている」というのだ。
「早くしなさい」という言葉こそ子どもの自発的な成長を妨げるという。
ここでも、やはり、先ほどの魔法の言葉「どうしたの?」が使える。

「叱らない」という本書のテーマとは直接関係はないが、印象に残った内容を2つ紹介したい。


■学ぶ力とは

一つは学ぶ力である。引用してみよう。

「本来の勉強というのは、子どもたちが自ら、いろいろな物事に興味や関心をもって、探求して、新しい驚きやおもしろさを発見する、という方法。そしてまた次の発見や知識につなげていく•••。それが本当の学ぶ方法であり、学ぶ力なのです。」

簡単に表現すると、
「興味・関心」→「探求」→「発見」
である。

まずは、「興味・関心」を引くためにどのようにアプローチするか。
ここが最初のポイントになってくる。そして、「学ぶこと、知ることはおもしろいんだと体験的に味わうことが大事」だという。100点とったからゲームを買うといったご褒美で勉強させるのは、いずれついていけなくなる。勉強の本当のおもしろさ、知識を吸収する快感がないと、ついていけなくなるというのだ。

それは、自分の経験からいっても共感できる。子どもの頃、親からは、テストでよい点とったからといって、何か買ってもらったことはない。勉強するのは自分のためであり、よい点をとったら努力が報われたと喜べばいいという教育方針だった。


■教育は「共育」

もう一つ、印象に残ったのは、「共育」という造語。
「教育とは共育。ママも子どもも素直に向き合って、ともに育ち合うということ」である。

一方通行の子育てではなく、「心を通わせた双方向な子育て」というものを少し意識するだけでも、叱らない、ということにつながるのではないだろうか。そんなことを最後に考えさせられた。
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