【レビュー】『正直』



■一口レビュー


読んでいる途中からショックな気持ちでいっぱいになった。

これまで、著者のシンプルな暮らしを志向する姿勢や、暮らしと仕事のバランスに重きを置く生き方に、大変共感を抱いていた。だから、著者の本はだいたい読んできた。そして、どんどん惹かれていったのだ。

その生き方が、本書で、あっさりとひっくり返った。該当の箇所は下の引用にメモしておいたが、それを読んだときにはショックとともに、少し寂しい気持ちにもなった。

ただ、その変わりように決して嫌悪感などマイナスの感情を抱いたわけではない。

むしろ、あっさりとひっくり返ったことを宣言する潔さと、人の考えは変わり、それがその人にとっては進化になる、ということを理解しているからである。

ただ、私は、これからもシンプルな暮らしを志向したいし、暮らしと仕事のバランスに重きを置いた生き方をしたい、と思っている。

悩ましいのは、これから著者の本を手に取るかどうか、である。今度は、共感というよりも、違った考えを持った著者の本、ということで読むことになるのだろうか。


■読後の行動と意識


●この世界で起きていることで自分に関係ないことはひとつもないと考える
●必要以上に答えを探しすぎない。失敗してもそれを経験と受け止める。とくに旅行など。
●孤独を受け入れて生きる

■気になったフレーズ(引用)


○横のつながりや縦のつながりを密にしていくのはいいことだと思うけれど、常に自分はひとつの点であるべきだし、点で動いていくしかない。それはいわば、いつでも自立しているということだ。何事にも依存しないで、まずは自分で考える。自分で判断する。自分で行うということ。 点で動くほうがフットワーク軽く身軽でどこへでも行ける。

○できていなくても、「正直親切」をいつもお守りとして持っているだけで、ずいぶん違う気がしている。 「何があっても自分が立ち返る場所がある。自分には人生の理念がある」 そう思うだけで、安心できるのだ。

○僕は孤独であることが生きていく条件だと自覚するべきだと思う。  一人ひとりが孤独であるから、縁や思いの難しさがわかり、同じく孤独な人の気持ちがわかる。思いやりも生まれ、優しくもなれる。 一人ひとりが孤独であるから、価値観が合う人や、パートナーとして信頼できる人に巡りあう奇跡に感謝し、慈しむことができる。
○夫婦間において忘れてはいけないとても大切なことがある。ちょっと堅苦しいかもしれないが、それは何があろうと、相手にひとりの人間としての敬意を払うことだ。それは常に態度や話し方、振る舞いで、相手への尊敬の気持ちを表現することである。


○ずっと言っていたことが、ある日くるっと、ひっくり変える。 「おいおい、そんなに変わるのか」と、自分で自分にびっくりする。  単純な例を挙げると、ものの少ないシンプルな暮らしが好きだったのに、いろいろなものを楽しみ、文化にひたる華やかな暮らしがしたくなるという具合。

○仕事と暮らしのバランスを考えていた時期もあった。しかし、暮らしのための仕事ではなく、仕事のための暮らしと今は思っている。そうするとバランスを考えることはなくなった。

○かつての僕は、「暮らしや生活という基盤がきちんとあって、その上で仕事がある」と信じていた。理想は「ライフスタイル>ワークスタイル」だと考え、それを目指し、その術を説いてきた。  だが、いつしかどうにも無理があると感じるようになった。
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