なぜぼくは存在するの?【読書メモ】「〈子ども〉のための哲学」



タイトルに「子どもの」とあるから、子どもでも理解できる哲学書、と思っては痛い目にあいます。
少なくとも私は痛い目にあいました。

子どもの素朴な哲学的な疑問をわかりやすく解説してくれているのかと思いきやそうではありません。著者の大変深い考えが展開されていて、正直、難しい。

難しいというのは、決して専門用語がたくさん出てくるという意味ではなく、いや、むしろ文章は平易なのですが、考えることの幅が広く深いのです。

でも著者の考えを理解できなくてもいいのです。その理由は本書を読めば理解していただけると思いますが、私にとって、意味深かったのは、自分が子どものときにずっと考えていたことに、また出会えたからです。それは本書の問の一つである「なぜぼくは存在するのか」という問いです。

子どもの頃、「死んだらこの世界はどうなってしまうのだろう」、「自分はなぜこの世界にいるのだろう」、とよく考えていました。でも、大人になるとそんなことを考えなくなりました。 大切なことなのに。それを著者は大人になっても考え続けている。周りに理解されなくてもそんなことは関係なしに。

今、6歳と0歳の子どもを持つ自分が、そんな子どもの頃に持っていた素朴な疑問に再会し、そういったことを考えることの大切さを再認識したことの意味は大きかった気がします。

さらに、著者が言うように、ヘーゲルだとかニーチェだとか、そういった哲学者の哲学がどうのこうのではなく、自分自身の驚きや疑問を問いとして、自分なりに考え続けるのが本当の意味での哲学であり、哲学とはそこから始めるべきものなんだと、と気づけたことはよかったです。


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