二人の勝負師の掛け合いから学ぶ勝負の肝【読書メモ】勝負哲学



稀代の勝負師の2人の対話なだけに説得力がある。
とくに、勝負を突き詰めていくと最後には理屈やデータでは計り知れないものがある。直感やカンを頼りにするのも大切だ。といった内容は印象的だった。

Action
●理屈とデータだけでなく直感やカンも大事にする。もしハズレれば自分には縁がなかったと諦める。
●変えるものと守るもののバランス、さじ加減を大切にする。
●美しいか美しくないかという美意識を行動の判断基準に加える。


引用
○勝負においては 、ロジックやデ ータを積み重ねれば積み重ねるほど 、それだけではカバ ーし切れない 、直感やひらめきというあいまいで非論理的なものの重要性が増していく 。
○研鑽を積んだ者にしか 「いい直感 」は働かないはずです 。カンを研ぎ澄ませるのは経験や蓄積で 、その層が厚ければ厚いほど 、生み出された直感の精度も上がるんじゃないでしょうか 。
○理屈の蓄積は大事ですが 、それに時間をかけすぎると 、こんどは創造性やオリジナリティに欠けてしまうことがあります 。だから 、ぎりぎりまで積み上げた理屈を最後に全部捨てて 、最終的な決断は自分のカンにゆだねる 。高レベルな判断ほど直感にまかせる。
○相手の利点を消しながら 、自分たちの長所を出していく 。そのいずれも目指さないと 、少なくとも強いチ ームには勝てません 。
○相手の得意な形を消そう消そうとしすぎるとアイデアが限られ 、プレ ーが小さくなってしまいます 。といって 、自分の長所を出そう出そうとしすぎると相手が見えなくなって柔軟性に欠けることになる 。そのどっちもできるのが目指すべき理想形だということですね 。そういう意味では 、私も 「自分の形 」というものにあまりこだわりをもたないようにしています 。ひとつのスタイルに固まらないというか 、自分の得手不得手とか好き嫌いで戦法を選ぶことはできるだけすまいと思っているんです 。それをやると 、自分の強みや得意な形に逃げ込んでしまって 、やっぱり将棋の 「柄 」を小さくしてしまう気がするからで
○大切なのは重心のかけ具合ですよね、守るべきものと変えるべきものとの。どっちか片方だけなのではなく、両方を兼ね備えていなくてはいけないんでしょうが、むずかしいのは、その新旧のさじ加減ですね。
○選手にも、いつもアグレッシブにハードワークしろといってきました。「ここまでダッシュしよう」と決めたら、最後まで全力で走ることです。その一メートル手前で力を抜いたら、それがたった一回のことでも、そのたった一回の、一メートルだけの手抜きが勝負を分けるのです。勝負を決めるのはほんとうに小さなことです。勝負の神は細部に宿るんです。
○ある財界人の方がいったことですけど、いいか悪いか、好きか嫌いか、正しいか間違っているか、損か得か、そういう価値判断の中に、美しいか美しくないかという基準がもっとあっていいんじゃないでしょうか。美意識を行動原理の柱にするような生き方ですね。  私なんかも大きな決断をするときに、おまえ、その判断は美しいか、美しくないかと自分に問うことがあります。監督なんかやめて逃げ出したいが、その生き方は美しいか、なんて。


◼︎子育て視点からの引用

●定理は盗めても答えは自分で見つけ出さなくてはいけない。
●欠点を直すことにもあまり一生懸命にならないようにしています 。欠点は長所の裏返しであることが多くて 、欠点を是正してしまうと長所まで消えてしまうことがあるからです 。短所も自分の能力の一部ですから 、無理に短所を直すと 、全体のバランスが崩れてしまいます 。自分の形や棋風に何か狂いが生じて 、調子が落ちてしまうことがあるんです 。
●もちろん 、ついあれこれいいたくはなりますが 、そこはグッとこらえて 、指示をあまり早い段階では出さず 、選手がみずから気づくのをじっくりと待つんです 。いわれて気づいたのと自分の肌で知ったのとでは 、理解や会得の深さがまるで異なってきますからね 。私ががまんを重視するゆえんです 。
●指導の本質は 、教えるのではなく引き出すことにあるということです 。それまで私は、空のコップに水を入れてやるのが指導だと思っていました。でも、そうじゃないんですね。指導とはじつは、コップの中にすでに入っているものを表へ引き出してやることにほかならない。そうコペルニクス的に気づいたんです。エデュケーションの語源はラテン語のエデュカーレで、まさに「引き出す」という意味だそうです。そのことに気づいてからは、指導法もだいぶ変わっていきました。
●人を育てるのは人じゃありません。環境です。その環境をつくってやるのが指導者の役目であり、コーチングの真髄じゃないでしょうか。
●そう考えると、人が人に何かを教えることなどできないのかもしれませんね。できるのは自分で発見するのを助けてやること。そのサポートだけなのかもしれません。

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