■2014年12月の読書のまとめ



12月は 7冊読みました。一般教養をつける意味でも多種多様な分野を読んだつもりです。といっても興味のままに読んだだけですが。将棋の羽生善治氏と元サッカー日本代表監督の岡田武史氏の対談「勝負哲学」はかなりおもしろかったです。




軍師という言葉は戦国時代にはなかったなど、興味深い内容が官兵衛の歴史を追う中でちりばめられていた。







稀代の勝負師の2人の対話なだけに説得力がある。
とくに、勝負を突き詰めていくと最後には理屈やデータでは計り知れないものがある。直感やカンを頼りにするのも大切だ。といった内容は印象的だった。

Action
●理屈とデータだけでなく直感やカンも大事にする。もしハズレれば自分には縁がなかったと諦める。
●変えるものと守るもののバランス、さじ加減を大切にする。
●美しいか美しくないかという美意識を行動の判断基準に加える。


引用
○勝負においては 、ロジックやデ ータを積み重ねれば積み重ねるほど 、それだけではカバ ーし切れない 、直感やひらめきというあいまいで非論理的なものの重要性が増していく 。
○研鑽を積んだ者にしか 「いい直感 」は働かないはずです 。カンを研ぎ澄ませるのは経験や蓄積で 、その層が厚ければ厚いほど 、生み出された直感の精度も上がるんじゃないでしょうか 。
○理屈の蓄積は大事ですが 、それに時間をかけすぎると 、こんどは創造性やオリジナリティに欠けてしまうことがあります 。だから 、ぎりぎりまで積み上げた理屈を最後に全部捨てて 、最終的な決断は自分のカンにゆだねる 。高レベルな判断ほど直感にまかせる。
○相手の利点を消しながら 、自分たちの長所を出していく 。そのいずれも目指さないと 、少なくとも強いチ ームには勝てません 。
○相手の得意な形を消そう消そうとしすぎるとアイデアが限られ 、プレ ーが小さくなってしまいます 。といって 、自分の長所を出そう出そうとしすぎると相手が見えなくなって柔軟性に欠けることになる 。そのどっちもできるのが目指すべき理想形だということですね 。そういう意味では 、私も 「自分の形 」というものにあまりこだわりをもたないようにしています 。ひとつのスタイルに固まらないというか 、自分の得手不得手とか好き嫌いで戦法を選ぶことはできるだけすまいと思っているんです 。それをやると 、自分の強みや得意な形に逃げ込んでしまって 、やっぱり将棋の 「柄 」を小さくしてしまう気がするからで
○大切なのは重心のかけ具合ですよね、守るべきものと変えるべきものとの。どっちか片方だけなのではなく、両方を兼ね備えていなくてはいけないんでしょうが、むずかしいのは、その新旧のさじ加減ですね。
○選手にも、いつもアグレッシブにハードワークしろといってきました。「ここまでダッシュしよう」と決めたら、最後まで全力で走ることです。その一メートル手前で力を抜いたら、それがたった一回のことでも、そのたった一回の、一メートルだけの手抜きが勝負を分けるのです。勝負を決めるのはほんとうに小さなことです。勝負の神は細部に宿るんです。
○ある財界人の方がいったことですけど、いいか悪いか、好きか嫌いか、正しいか間違っているか、損か得か、そういう価値判断の中に、美しいか美しくないかという基準がもっとあっていいんじゃないでしょうか。美意識を行動原理の柱にするような生き方ですね。  私なんかも大きな決断をするときに、おまえ、その判断は美しいか、美しくないかと自分に問うことがあります。監督なんかやめて逃げ出したいが、その生き方は美しいか、なんて。


◼︎子育て視点からの引用

●定理は盗めても答えは自分で見つけ出さなくてはいけない。
●欠点を直すことにもあまり一生懸命にならないようにしています 。欠点は長所の裏返しであることが多くて 、欠点を是正してしまうと長所まで消えてしまうことがあるからです 。短所も自分の能力の一部ですから 、無理に短所を直すと 、全体のバランスが崩れてしまいます 。自分の形や棋風に何か狂いが生じて 、調子が落ちてしまうことがあるんです 。
●もちろん 、ついあれこれいいたくはなりますが 、そこはグッとこらえて 、指示をあまり早い段階では出さず 、選手がみずから気づくのをじっくりと待つんです 。いわれて気づいたのと自分の肌で知ったのとでは 、理解や会得の深さがまるで異なってきますからね 。私ががまんを重視するゆえんです 。
●指導の本質は 、教えるのではなく引き出すことにあるということです 。それまで私は、空のコップに水を入れてやるのが指導だと思っていました。でも、そうじゃないんですね。指導とはじつは、コップの中にすでに入っているものを表へ引き出してやることにほかならない。そうコペルニクス的に気づいたんです。エデュケーションの語源はラテン語のエデュカーレで、まさに「引き出す」という意味だそうです。そのことに気づいてからは、指導法もだいぶ変わっていきました。
●人を育てるのは人じゃありません。環境です。その環境をつくってやるのが指導者の役目であり、コーチングの真髄じゃないでしょうか。
●そう考えると、人が人に何かを教えることなどできないのかもしれませんね。できるのは自分で発見するのを助けてやること。そのサポートだけなのかもしれません。








ブログで収入を得るための小手先のテクニックというよりブログ運営のベースとなる考え方に重きを置いた本だった。改めて自分のブログを見直すよい機会になったとともに、生き方そのものについて考えさせられた。

action
●ブログの運営についてもっと時間をかけよいものを作る意識を高く持つ
●特異な体験をしたらすぐにメモしてネタにする

引用
◯手抜きをしてもあなたの能力が向上することはありません。
○たとえ小さくても、何か一つチャレンジしてみるだけで、必ずあなたの内面に変化は生まれます。今日よりも明日、明日よりも明後日と、小さな積み重ねを続けることで、一年後にはとても大きな変化になるはずです。自分にはできないと思わず、自らの足で一歩一歩変化を起こしてみてください。結果として、安定して生きていける能力を身に付けることができるでしょう
○続けるということは単純なことですが、とても困難なことなんです。そして非常に重要な能力です。書き続ければ書き続けるだけあなたの能力は向上していきますので、結果が出ないからと簡単に諦めずにやり続けて下さい








ふだん考えることのない葬式について意識を向けるよい機会となる本である。
また、これまで常識とされてきた葬式のあり方について疑ってみることの大切さを学べる。

■驚き
○葬式費用の全国平均は約231万円(墓の費用は含まれない)で世界一
○葬式は簡略化、無宗教式の方向へ(直葬の登場)
 直葬とは、死亡後、自宅で安置し、近親者で通夜を行い火葬場へ
○マンション形式の納骨堂がある
○檀家関係がなければ特段戒名をつける必要性はない
○僧が故人を全く知らないのに戒名をつけるのは戒名の性格と矛盾する

■初めて知った
○死亡後24時間は埋葬も火葬も行ってはいけない
○戒名は文字数が多いほど高貴。戒名料が高い
○戒名は仏教の教え、仏典に基づいているわけではない。
○戒名の付け方について僧侶は特別に学んでいるわけではなくマニュアルが出ているほど。
○戒名の構成は「院号」(院殿>院)「道号」「戒名(法名)」「位号」
○江戸時代の「寺請制度」が仏教式の葬式の浸透の契機
○江戸時代には、寺領により寺の経営ができていたが、明治時代以降、寺領の没収により寺の経営が困難になり葬式による収入で寺を経営せざるをえなかった








やさしい語り口調で「生きる」ことの本質を気づかせてくれる。その根本の思想は「いまを生きる」ということだと思う。
今日一日を全力を尽くし明日を迎える。明日はまた新しい人生がやってくる、という考え方だ。
厳しい修行で名高い「千日回峰行」を2度も満行した著者の言葉なだけに説得力があり力強いメッセージだった。

■Action
●「いま」を一生懸命生きる
●「学び」と「実践」の両輪を大切にする

■引用
○何をやるにしても「何のために、何をもって」と考える
○大事なのは「いま」。そして「これから」なんだ。いつだって「いま」何をしているか、何をするかが大切なんだ。
○どんなにひどい目にあっても、時間がたてば必ず、いろいろなことがあったなあ、と思える時が来るよ。後になってから意味が分かることもある。だから、あせることも、自分はだめだと思うこともないよ。目の前のことをただ、一生懸命やるだけだよ。人生はその時だけじゃないんだって。









本書で言いたい根本は「会計」的な思考と「非会計」的な思考の両方が大切、ということだと思う。自分なりにひらたく言えば、「理性」的思考と「感情」的思考のバランスが大切だ、ということ。

■Action(行動しようと思ったこと)
●仕事でも生活でも常に複数の視点を持つ
●世の中の「煽る情報」に向き合うため「考える力」と「数字のセンス」を大切にする

■おもしろい
○予想はウソ
「よそう」を反対から読むとウソよ
○国の「310億円」の無駄遣い
一見、相当な無駄遣いと思うが、支出の約0.012%に過ぎない。15万円の家計の40円の無駄と一緒。

■keyword
○環境の変化に応じたカード(引き出し)
○妙手(みょうしゅ)
○ビジネスは二者択一でない








福沢諭吉の印象は慶應義塾と一万円札くらいしなかったが、読後は、カラリとした精神をもった超合理主義者、という印象を持った。それは悪い印象ではない。むしろ、 人生の優先順位を持った生き方に共感した。「健康」と「お金」に心を砕く一方、それ以外のこと、例えば、ファッションなどには全く関心を持たない。あれも大事これも大事ではなく、メリハリのあるエネルギーの注ぎ方は見習いたい。


◼︎Action
●精神はカラリと
●自分の基本書をもつ
●人生の優先順位を持ち、どこにエネルギーをかけるかよく考えメリハリをつける

◼︎印象に残ったフレーズ
・人生にグズグズ悩むヒマがあったら勉強
・腹6分目で付き合う(美輪明宏)
・肩書きがなくなったときに何ができるか
・チャンスの女神の後頭部はハゲ
・大切なのは「健康」と「お金」
・根気とマメさ

◼︎引用
︎・試合の中でしかできないことがある。修正できないことがある(イチロー)
・活用なき学問は無学に等し
・利子で得するならそうしたい気持ちはあるが自分には面倒くさい

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